Partition Imageを使ってバックアップ

OUR OWN RISK

Partition Imageはハードディスクのパーティションの内容を丸ごとバックアップするためのソフトです。ファイルコピーによる方法とは異なり、パーティションの内 容をそのままイメージファイルで作成します。LinuxだけでなくWindowsやOS/2などのパーティションにも対応しているため、Windowsの バックアップにも利用することができます。

Partition Imageは、ハードディスクのパーティションの内容を1つのイメージファイルに書き出す。ファイルをコピーするのではなく、ハードディスク上に存在するデータの並びをそのままファイルにするソフトです。対応しているファイルシステムは、

  • Linux ext2
  • Windows FAT/FAT32
  • OS/2 HPFS など

Linux に同様な機能をであるddコマンドがあるが、Partition Imageではデータが書き込まれている部分だけをファイルに書き出すため、資源を有効に使うことが可能です。パーティションの大きさが大きくても、使用 容量が少なければ、Parttion Imageを使って作ったイメージファイルは小さく、また処理時間を短縮することが可能です。さらに、gzipまたはbzip2で圧縮可能で、ファイルを より小さなイメージで作成可能です。ddコマンドでは使用/未使用に関係なくすべてのデータをファイルイメージとして書き出し、圧縮もサポートされていま せん。

同じ設定の複数のPCを簡単に作成可能

Partition Imageは、通常バックアップにはもちろん、それ以外にも使い道があります。たとえば、学校や会社、研究機関等、同じ設定のPCをたくさん用意しなけれ ばならない場合です。一台には通常の方法でインストール設定する必要はありますが、残りはハードディスクの中身をそのままイメージでコピーすれば簡単に、 しかも短時間で作成可能になります。ハードディスクイメージを作成する際は保存媒体の容量に合わせてイメージファイルを分割可能です。例えば、CD-Rに保存するなら、650MBに分割するといいでしょう。MOに保存するなら、その媒体に合わせて230MB、640BM、1.3GBに分割すればよい。

注意点として、kernelのバージョンを確認する必要がある。

kernel2.2では、1つのファイルの最大容量が2GBという制限がある。そのため、少なくとも2GBごとにファイルを分割しなければなりません。

Kernel2.4系ではその制限がなくなりました。

boot diskの作成

用意されているLinux Kernel 2.2.16またはLinux Kernel 2.4.2のboot diskと、Partition Image用のroot diskを使う。また、CD-Rを持っているならCD-Imageを落として焼くとよい。

Parttion Imageのホームページでイメージが公開されています。

Partition Image配布元

作成するには、windowsならRAWRITE.EXEを、Linuxならddで作成する。

Windows

各イメージファイルの名前をbootdisk.raw,rootdisk.rawに変えます。dosの仕様のため。
変更後、RAWRITE.EXEで各ディスクを作成します。作成方法は、Linux install diskを作成するときの要領で作成します。

Linux

  • # dd if=partimage-bootdisk-2.4.9-1.raw of=/dev/fd0
  • # dd if=partimage-0.3.6-rootdisk-2.raw of=/dev/fd0

イメージが作成できたら、フロッピー またはCD-ROMをセットして起動します。フロッピーの場合は画面に「VFS:Insert root floppy disk to be loaded into RAM disk and press ENTER」というメッセージが出たら、root diskに差し替えEnterキーを押します。
システムが起動するとloginが出ます。

  • rootでパスワードは不要です。
  • キーマップの読み込み。
         # loadkeys jp
         101キーボードの場合は設定不要ですね。
  • 作成するイメージファイルを保存するためのパーティションをマウントする。

    使用例1

    /dev/hda1のext2をファイルシステムイメージを/dev/hda2のvfatパーティションに保存するには、

         # mount -t vfat /dev/hda2 /mnt
         # partimage -od -f1 -z1 save /dev/hda2 /mnt/hda2.partimg.gz

こ れは、/dev/hda2の内容を/mnt/hda2.partimg.gzファイルに書き出します。-odオプションは既に同盟のイメージファイルがあ る場合、上書きとなる。-flオプションは処理が終了したら、PCをshutdownする。-zlオプションはgzipで圧縮する。各オプションは、

     # partimage --help

で表示されます。

使用例2

CUIの画面に従いメニュー形式でオプションを選択する方法があります。これは、partimageをオプションなしで起動すると、このモードになります。

     # partimage

こ のモードでは、最初に新たにイメージファイルを作成するか、あるいはイメージファイルからパーティションに書き戻すかを画面下端の[Action to be done:]で指定します。ここでは、「save partition into a new image file」を指定して、新たにファイルを作成するモードを選択します。そして、画面上端のパーティション一覧「Partition to save/restore」でイメージファイルを作るパーティションを指定します。次に、作成するイメージファイル名を画面中央の「Image file to create/use」に指定します。各項目はTabキーを押すことで移動します。

「>」を押して次に進むと、ここでは圧縮形式などのオプションを選択する。作業終了後の処理などを指定して「」を押すと実際にイメージファイルを作り始める。リストア時も作業手順は同じです。

注意点

Partition Imageを使って、イメージファイルにするパーティション、あるいはイメージファイルを書き戻すパーティションは、Linuxの表現方法で指定する必要 がある。例えば、IDEプライマリバスに接続したマスタードライブ内の1つめの基本パーティションは/dev/hda1となります。各パーティションを確 認するには、procファイルシステムを確認します。

     # cat /proc/partitions

次に、作成したイメージファイルをハードディスクに書き戻す際。現時点ではfdiskのようなパーティション作成はサポートできていない。つまり、書き戻すときは、先にfdiskでパーティションを切っておく必要がある。
また、バックアップしたパーティションの容量と書き戻すパーティションの容量を同じにしておく。

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